帰国子女の悩みドコロ

帰国子女の悩みドコロ

帰国子女にだって、悩みくらいあるもんだ。そんな自身の悩みを学問として追及していたら、大学院にまで来てしまったというお話。

英語が「ペラペラ」って表現が嫌い

f:id:practice_makes_better:20170222220412j:plain

 

どーもー、おりばーです。

 

今日はいつもに増して、

ヒドく個人的な話。

 

 

大学生に成りたての頃、

予備校のバイトをしようと思い

面接に行った時のこと。

 

 

案内されるがまま事務室に入り、

履歴書を渡す。

 

そして履歴書を読んで

面接官が一言、

 

「へぇ~。小学校まで海外ね~。

んじゃ、

英語ペラペラじゃんか

なるほどね~

 

と言った。

 

ペラペラじゃんか

ペラペラじゃんか

 

 

僕は子どもの頃から、

この「ペラペラ」って表現が

どーも好きになれない。

 

薄っぺらい、

ペラペラと良くしゃべる奴、

などなど、

 

「ペラペラ」という表現には

ネガティブな意味が込められている、

そう感じてしまう。

 

もちろん、

「流暢な」

って意味で使っているのは分かる。

 

けれども、

もう少し別の表現はないのだろうか、

考えてみることにした。

 

 

 

ペラペラの意味

 

いつものように、

goo国語辞書

で意味を調べてみよう。

 

ぺら‐ぺら の意味

  1. 軽々しくよくしゃべるさま。
  2. 外国語をよどみなく自由に話すさま。
  3. 続けざまに紙をめくるさま。
  4. 紙や布が薄くて弱いさま。

 

1の意味から分かるように、

日本語に対して

「ペラペラ」と使うと、

 

「軽々しく」

言い換えれば、

よく物事を考えずに

喋っていることになる。

 

 

これがあら不思議、

外国語に対して、

「ペラペラ」と使うと、

 

「よどみなく」

という意味になるのだ。

 

 

なんとも不思議な言葉である。

 

ペラペラと良く喋る人だ

否定的な意味合いが強く、

英語をペラペラと喋る人だ

肯定的な意味合いを持つ

 

表裏一体の言葉。

 

He talks fluently (流暢)

He talks gibberish (戯言)

 

言ってみればこれら両方の意味が、

「ペラペラ」

という一単語で可能なのである。

 

 

僕が「ペラペラ」と言われて、

どこか嫌な感じがしたのは

ここに原因があったのか。

 

 

しかーし!

これだけでは終わらない!

 

「若者言葉」としての「ペラい」

 

言語というものは

いつの時代も、

常に変化し続けているものだから、

 

「若者言葉」、

ってフレーズは好きではないけど、

 

 

最近、

ペラい

という表現が使われているのを、

ご存じだろうか?

 

 

日本語俗語辞書

なんて面白いものがあって、

そこに「ペラい」の説明として、

こう書かれている。

 

ぺらいとは「薄っぺらい」の略で、

ギャルを中心に若者の間で使われる。

 

ただし、

若者が使う場合、

多くは人の軽薄さ

中身の無さを指して使うことが多い。 

 

チャラい男性のことを

チャラ男というように、

ペラ男という言葉も存在する。

 

だそうな。

 

まぁ、ペラ男という

表現に関しては

置いておくとして、

 

軽薄、中身のない

という点から分かるように、

 

ペラい

という単語は、

今や完全にネガティブな意味

で使われている。

 

ここには「ペラペラ」にあったような、

流暢な、よどみなく、

という意味はもはや存在しない。

 

ただの・・・

ただの悪口じゃんかっ!!

 

 

そして、

英語が「ペラペラ」って表現が、

何だかスッキリしない理由、

実はもうちょっとだけあるんじゃ。

 

どこまで行けば「ペラペラ」なの?

 

僕が「ペラペラ」を好きになれない、

一番の理由、

 

それは、

「ペラペラ」の基準がないからだ。

 

どこまで喋れたら「ペラペラ」なの?

 

あなたの言う「ペラペラ」って、

一体どのようなものなの?

 

語源的に「ペラペラ」が

喋ることに関係していると考えると、

 

ライティング、

リーディング、

リスニング、

これらの能力は関係ないの?

 

「たった〇〇日で英語ペラペラに!」

「CDを聞くだけで英語ペラペラに!」

「僕が〇〇しただけで英語ペラペラになれた方法」

 

なんてキャッチフレーズが溢れてるけど、

一体何をもって「ペラペラ」

って言うのさ?!

 

大学院での友達の多くは、

インドネシア

シンガポール

タイ、メキシコ、

とかから来ているけど、

 

発音という点に限って言えば

決して聞き取り易いものばかりではない。

 

でも流暢そのもの

僕にとって慣れていない発音

というだけで、

よどみなく」話せている。

 

彼ら彼女らは「ペラペラ」か?

 

今の段階で「ペラペラ」ではない人は、

一体どこまで行けば「ペラペラ」になるの?

 

 

僕はこう思う。

 

「ペラペラ」という言葉で、

人の言語を評価することは出来ない、

 

だって、

「ペラペラ」の基準なんて、

人それぞれで違うんだもの。

 

主観的で、

明確なラインが無い。

 

だからこそ、

予備校の面接官に、

書類の経歴を見られただけで、

 

「んじゃ、英語ペラペラじゃんか」

 

と言われたのが、

何だかスッキリしなかったのだ。

 

だって、

アナタの言う「ペラペラ」を、

満たせているか分からないし、

どこまでを期待されているのかも

分からないのだから。

 

結論!「ペラペラ」って言うのやめませんか?

 

へぇ~、英語ペラペラなんだぁ~

 

と言われると、

言い方にもよるけれども、

 

僕はやっぱり良い気分ではない。

 

良く喋るけど中身がない、

物事を考えずに喋っている、

 

と受け取れなくもないし、

なにより、

 

人の言語の出来・不出来を、

なぜアナタが判断するのか

どのような判断基準なのか、

 

モヤモヤして仕方がない。

 

 

そして、

巷で溢れている

 

「〇〇するだけで英語ペラペラに」

「勉強嫌いの俺が、〇〇で英語ペラペラに」

 

系の英語教材や有料購読型のサイト、

これもどーもスッキリしない。

 

特に基準があるわけでもないのに、

 

自分で自分のこと「ペラペラ」

って言っちゃあいかんだろ、

とか思ったり。

あくまで個人的な意見です、ゆるしてスピードラー〇ング

 

 

とまぁ、

僕の個人的な愚痴に

なっちゃって申し訳ない。

 

 

だからと言って、

「ペラペラ」の代わりに

何を使えばいいのかとなると、

 

すらすら・・・

さらさら・・・

つるつる・・・

 

うーーーーーん、

思いつかん!!ごめん!!

今後の若者たちに任せるとしよう。

 

 

とにかく!

 

他人に対して「ペラペラ」を使う、

それは相手の言語のレベルを

自分のモノサシで評価する、

 

ということだから、

 

「へぇ~、〇〇語ペラペラなんだ~」

 

って言う前に、

一度その意味を考えてくれると

僕はうれしいな。

 

 

そして、

 

「〇〇語ペラペラになりたいなー」

と漠然と自分に言うよりも、

 

もっと明確な目標を決めた方が

上達も実感できるんじゃないかな?

 

他人から見てどうか、

ではなく、

昨日の自分に比べて

どれだけ成長しているか、

 

それが大事だと思う。

 

言語なんて、 

誰かに上手い・下手を判断される

知識勝負じゃなくて、

必要な相手に伝わればそれでいいのだから。

 

誰に伝えたい言葉なのか、

それがハッキリしている人は

上達が早いと思うんだよなー。

 

 

 

最後まで「ペラペラ」と、

中身のない話を

軽々しくしてしまい、

ホント、申し訳ない。

 

では、僕から以上っ!!

 

P.S.

真面目に書く時もあるよ。

良かったら読んでみてね!

 

 

practicemakesbetter.hatenablog.com

practicemakesbetter.hatenablog.com

practicemakesbetter.hatenablog.com

 

 


 

 

Thumbnail photo credit: Marc Wathieu Speech bubbles at Erg via photopin (license)